右脳が変われば未来が変わる!
2017/02/08
メンタルコラム

「エベレスト3D」という映画を観てきました。この映画の中で、「なぜ山に登るのか?」と一人が聞いたら、登山家全員が声を揃えて「そこに山があるからさ!」と、ふざけながら答えるというシーンがありました。それは、「そこに山がある」という目的だけで、デスゾーンを超える山に登山家が登るわけが無いだろうということを表現したシーンだと思います。実際、登っても登っても吹雪で頂上が見えず、どこまでいっても進んでいる気がしなかったら登る登山家はいるでしょうか?NOです。彼らはベースキャンプを出発する前から、一歩一歩険しい山道を登り、最終目標の山頂に登りつめた自分を脳がイメージしているため、どんなに高く険しい山でもチャレンジし征服しようとするのです。

 

なぜこの話をしたのかというと、誰もが人生の中の「見えない山」に登る登山家だからなのです。皆さんが、見えない山を「見える山」にし、優秀な登山家の様に、どんな苦しい状況でも「諦めない心」を作る方法を今回はお教えします。

 

天才と凡人の差はイメージ力の差

私どもは、「トップアスリートと平凡な選手との差は何ですか?」と尋ねられると、即座に「右脳のイメージ力の差です!」と答えます。

なぜ右脳なのかというと、左脳は分析的、論理的な働きをするのに対して、右脳はイメージや直感という総合的、感覚的な思考を司ります。つまり右脳は将来を考える脳であると言えるのです。ですので、右脳のトレーニングを意識的に行うと、スポーツ選手に限らず誰もが、人が変わったように能力を発揮するようになるのです。

 

我々がSBTで年間指導を行う時には、必ず60項目のメンタルチェックを行います。これは非常に重要な事で、右脳のイメージ力は人によって低下する状況や場面が、過去の経験やその時の状態で一人一人違うからなのです。それを指導の最初にメンタルチェックで気づいてもらいます。

 

ところで、スポーツに限らず、ビジネス、芸術…、あらゆる分野で、「根性のある凄い人!」と言われている人はどんな人だと思いますか?

その人たちは、自身が叶えたい目標に対して、「ああなれたらいいな」という曖昧なイメージではなく、「ああやってこうしたらこうなる」「この場面は強気だけどココでは冷静、だけどワクワク感は忘れてない」という様に、イメージの内容も感情も凄くリアルなのです。描くイメージがリアルであればあるほど、脳はそれが実際に起きたことなのか想像の中の出来事なのか判断できなくなります。そうなると脳は一日の中で何回もそのイメージを反復します。つまり無意識に何度も成功体験や達成感を味わうこととなり、自然に自信がついてきます。結果、辛いこと・苦しい体験・思い通りにいかないことが現実に起きても、物事を途中で投げ出したり、諦めたりしなくなる『根性のある凄い人』となるのです。こういう人達を我々は『肯定的錯覚人(さっかくびと)』と言っています。

 

その逆に、トップアスリートと呼ばれる選手でも、五輪で金メダルを獲って満足したり、指導者に不満を持ったりし、右脳のワクワクするイメージ力が低下してしまうと、スランププラトー(伸び悩み)になり、バーンアウト(燃え尽き症候群)の元となってしまいます。エベレスト3Dは、1996年にエベレストを制覇した登山隊が、その下山途中で遭難してしまうという実際の事故の話を元にした映画なのですが、エベレストの遭難事故の多くは下山に起きているそうです。そのくらい、大きな目標を達成したら、直ぐに新たなワクワクする目標を立てることが重要なのです。このように右脳にある「錯覚の記憶」がプラスなのかマイナスなのかで、人間の行動を支配し、やる気にさせたり、やる気をなくさせたりしていると言えます。

 

根性・精神力はたった3分の反復でつく

では、どうしたら「肯定的錯覚人」になることが出来るのでしょうか?

実は、たった分のイメージトレーニングの反復で、根性も精神力もない人を『根性のある凄い人』に変えることが出来るのです!

それは、①夜寝る前 ②朝起きた時 ③仕事・練習・勉強を行う前 ④仕事・練習・勉強を行った後、たったの3分間、目を閉じ、目標を達成している将来の自分を右脳でイメージするだけ。なぜなら、このタイミングで3分間イメージトレーニングを行うことで、いつでもそのイメージが出てくるような「クセ」が脳につくからなのです。①~④全て出来なくても構いません。最低①だけでも大丈夫です。そう思うと楽だし、楽しくできそうでしょ。先ずは継続と習慣化。量や質を高めるのはその先です。

 

あなたの将来を伸ばすのも妨げるのも、あなた自身が右脳にどのようなイメージや感情を記憶させてしまっているかだという事に気づいていただけましたか?

「右脳」が肯定的なイメージを描いた時、今も、未来も、全てが変わっていくのです。