日本ラグビー大躍進の秘密は?
2017/02/21
メンタルコラム

2016年9月、世界ランク13位のラグビー日本代表が世界ランク3位の南アフリカに勝利するという大金星を挙げました!

「日本のラグビー、こんなに強かったの!?」と驚いたと思います。そうです。すごく弱かったのがすごく強くなったのです。その理由は指導者!エディー・ジョーンズさんが日本ラグビー日本代表のヘッドコーチとなった4年前から、代表選手達は眠らせていた能力を開花させていきました。

 

エディーさんが就任した当時、世界の強豪国に勝つことを本気でイメージしていた選手は殆どいなかったそうです。そこで、エディーさんは、『強味を知り、強味を伸ばす!』ことをテーマにした。日本に無くて海外の強豪チームにある「パワー」や「体格」で勝負するのではなく、日本人にある「俊敏性」「フィットネス」「持久力」「団結力」「粘り強さ」を活かした、日本人らしいスタイル【ジャパン・ウェイ】を目指させた。自分達の長所を伸ばし、相手に自分達の「長所」に反応させる。これがハマった。

 

日本代表は、エディーさん就任わずか2年後の2013年、世界ランク5位の欧州王者ウェールズを撃破してしまった。歴史的快挙は既に2年前に起こしていたのだ。そして、エディーさんは今回のW杯の目標を「ベスト8」に掲げた。

この号を皆さんがご覧になっている時は、W杯の結果が出た後。その目標は果たせなかったかもしれません。ですが、日本がW杯で挙げた勝ち星は24年前の1勝のみという世界の中の弱小国。その日本がW杯2勝目を挙げたのが世界の中の最強国。これは、東京五輪を翌年に控える4年後の【日本W杯】に向け、大きな自信となったでしょうし、ここからの更に進化を遂げていくはずです。

 

ということで、今回は「指導者に捧げるメンタルトレーニングの本質」をテーマに書かせてもらいました。どの分野でも同じですので、ご自身の立場に置き換えながらお読み下さい。

 

【メンタルトレーニングに対する意識の変化】

たった10年前のスポーツチームの練習と言えば、技術練習に筋トレのみで終わってしまうのが一般的。メンタルトレーニングに関しては、重要性は分かっていても、どのようにすればよいのかを指導していないのが現状でした。

しかし、最近では私達が行う講習会にも毎回多くのスポーツ関係者が訪れるようになり、各競技選手が自発的に行うようになってきました。

特にトップアスリートは、心理面の変化が競技成績に及ぼす影響を肌で感じている為、メンタルトレーニングを大会前だけでなく、毎日のトレーニングとして行うようになってきました。

 

【指導方法の改革を!】

これまでの日本の指導法は、スポーツに限らずあらゆる分野でも、指導者の指示に無条件で従う「強要型」が主流でしたが、近年は自分自身が納得してトレーニングをする「自主型」に変化しています。過去の選手は強要指導に否定的にならず、何の抵抗も感じなかったのですが、最近の選手の脳は強要指導されると否定的イメージを持ちやすくなっています。ですから指導者は強要型から自主型への指導法の改革が必要になってきています。

では、どうしたらいいのか?簡単です!指導者は、選手自身に「苦しいことを自らワクワク楽しんでいるイメージ」を高めさせていくこと。それが出来れば、指導者が怒鳴ったり、見張ったり、脅したりしなくても、驚くくらいに選手が自ら意欲的に行動していきます。もちろん、そうなる為には何度も裏切られるでしょう。でも「指導は根気」でがんばって欲しいのです。そして、もともと大好きで始めたスポーツが嫌いになり、「いやいや」「~しなければ」と、バーンアウトしながらトレーニングしている多くの選手達を、皆さんの手で救ってあげて欲しいのです。

 

人は「自主型」に変わった時、今も、未来も、全てが変わっていきます。